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千葉県柏市・柏の葉キャンパスエリアのまちづくり
「2013年度グッドデザイン賞」を4プロジェクトが同時受賞
~ 同一地域のまちづくり関連案件として通算9件目の受賞 ~

平成25年10月1日
柏の葉アーバンデザインセンター
三井不動産株式会社
三井不動産レジデンシャル株式会社

千葉県柏市・つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」周辺のまちづくりを進める柏の葉アーバンデザインセンター、三井不動産株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社は、このたび、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2013年度グッドデザイン賞」を下記4案件で受賞しましたので、お知らせします。

<2013年度 受賞プロジェクト一覧>

  1. 課題解決型まちづくり推進プラットフォーム
    公・民・学がそれぞれの役割を生かしながら社会課題に対応するまちづくりを企画・推進
    【事業主体者】柏の葉アーバンデザインセンター
  2. 柏の葉スマートシティAEMS(エリアエネルギー管理システム)
    地域レベルで省エネ・創エネ・蓄エネの運用を最適化させるエネルギー管理・制御システム
    【事業主体者】三井不動産株式会社、株式会社日立製作所
  3. 柏の葉HEMS(ホームエネルギー管理システム)
    快適な省エネを実現するとともに、街とつながりコミュニティ活動の活性化も促すシステム
    【事業主体者】三井不動産株式会社、シャープ株式会社
  4. パークシティ柏の葉キャンパス二番街
    約1万m2に及ぶ広大な中庭を地域交流拠点として設置した大規模集合住宅
    【事業主体者】三井不動産レジデンシャル株式会社

柏の葉キャンパスエリアのまちづくりでは、コミュニティやライフスタイルのデザインを通じた新たな価値創造に力を入れています。これまでにも以下5件のプロジェクトでグッドデザイン賞を受賞していますが、今回は2011年度の3件を上回る、4件同時受賞という初の快挙となります。これらのプロジェクトは一過性の取り組みではなく現在も継続的に展開されており、柏の葉キャンパスエリアでは通算9件のグッドデザイン・プロジェクトが街に彩りや活気を与えています。

  • 子どもたちが街を舞台に就業体験を行う「ピノキオプロジェクト」(2008年度受賞)
  • アタマとカラダのトレーニングに効果的な地域オリジナル体操「はっぱっぱ体操」(2009年度受賞)
  • 農家・飲食店・アーティストなどの市民が活躍する都市型市場「マルシェコロール」(2011年度受賞)
  • 街で働く人々が共通のユニフォームを着て街への愛着を育む「まちのコスチューム」(2011年度受賞)
  • 住民の主体的な省エネ活動を促進させる「CO2見える化プロジェクト」(2011年度受賞)

各プロジェクトの概要と審査委員評価コメント

  1. 課題解決型まちづくり推進プラットフォーム
    公(柏市)、民(柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、三井不動産、首都圏新都市鉄道)、学(東京大学、千葉大学)が連携して、社会課題に対応する次代のまちづくりを推進。街に開かれた拠点施設を設け、公・民・学がそれぞれの役割を活かしながら「環境・健康・創造・交流」をテーマに独自性の高いプロジェクトを企画・推進するプラットフォームを構築しました。
    <事業主体者>柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
    <グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(抜粋)>
    新たな街づくりでは、良質なコミュニケーションによるコミュニティづくりが重要な課題となる。UDCKでは「公、民、学」が連携し、開かれた街づくりのプラットフォームを創り、全国の他地域とも連携しているところが評価された。

  2. 柏の葉スマートシティAEMS(エリアエネルギー管理システム)
    地域一帯でスマートグリッドを実現するための中枢システムとして開発。街の各施設や分散電源をネットワークでつなぎ、地域エネルギーの最適化に向けた電力ピークカットや非常時の電力融通などが、2014年4月下旬のシステム運用開始により実現します。さらに、街全体のエネルギー・交通・防災などの活動を「見える化」して街と市民とをつなぐ地域情報連携基盤となります。
    <事業主体者>三井不動産株式会社、株式会社日立製作所
    <グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(抜粋)>
    エネルギー問題が議論される中、街づくりには新しいエネルギーシステムの考え方が必要になる。柏の葉スマートシティでは、普段解りにくく、見えにくいエネルギーの状態を、デザインのチカラで住民と共有している。未来の街づくりの指針となることを期待したい。

  3. 柏の葉HEMS(ホームエネルギー管理システム)
    住戸内のエネルギー使用状況を「見える化」するとともに、AI(人工知能)機能によって快適性を損なわずに省エネを実現するシステムとして開発。家電の自動制御や生活パターンに応じた省エネアドバイスを提供する機能を盛り込むとともに、AEMSと連携して街全体とつながり、地域ポイントやイベント活動、低炭素型交通サービスなどの利用・参加を促進して、生活全般をサポートします。
    <事業主体者>三井不動産株式会社、シャープ株式会社
    <グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(抜粋)>
    生活の基礎となる情報をおよそ全てマネジメントしようとする意欲的な構成が評価できる。「ユーザーが毎日みたくなるHEMS」というコンセプトから、日々行われる情報更新とユーザーの日常が関連していく新しい生活スタイル創造の可能性に期待する。

  4. パークシティ柏の葉キャンパス二番街
    低・中・高層の全6棟からなる大規模集合住宅(総戸数:880戸、敷地面積:約3万m2)として竣工。街との連動性を最大限配慮して、街全体の開発計画と共に動線・配棟、外観を計画しました。1万m2に及ぶ広大な中庭は地域交流拠点と位置づけて多数の共用施設を設置するとともに、マンション内だけでなく地域の人々に活動の場を提供しています。
    <事業主体者>三井不動産レジデンシャル株式会社
    <グッドデザイン賞審査委員の評価コメント(抜粋)>
    共用空間を配して街に開き、街全体のコミュニティの拠点となる活動の場を提供している。その積極的な姿勢は、現状の民間分譲マンションの共用空間への示唆的な価値を持つだろう。デザインも、アクテイビティに対して丁寧な配慮がなされており、洗練されている。