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非常用放送設備と連動した「多言語放送支援システム」
をTOAと三井不動産が共同開発

2017年2月23日
TOA株式会社
三井不動産株式会社

TOA株式会社(本社:神戸市、会長兼社長:井谷憲次、以下「TOA」)と、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、社長:菰田正信、以下「三井不動産」)は、「多言語放送支援システム」を共同開発し、今般日本橋一丁目三井ビルディング(東京都中央区)に設置しましたので、お知らせします。

「多言語放送支援システム」は、非常用放送設備に付加することで、大規模複合施設における火災や地震などの災害時に、避難誘導放送を日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語での放送を可能とするシステムです。日本橋一丁目三井ビルディングは商業施設であるCOREDO日本橋への外国人観光客の他、オフィスには外資系企業が多く入居することから、これまでも災害時に多言語で避難誘導を行っております。本システムの導入により、入居者、来場者に対して多言語で明快・確実に情報提供することが可能になり、より「安全・安心」な施設運営を実現いたします。

本システムは、パソコン用ソフトウェアおよび付属装置で構成され、館内の非常用放送設備と組み合わせて使用します。複合ビルに必要な約500種類(※)の文例を、合成音声の音源データとして内蔵し、施設担当者のパソコン操作により発生した事態に応じた文例が選択され、自動放送が可能となります。これにより、従来はマイクによる肉声で行っていた避難誘導放送を、多言語で明快・確実に放送できるようになりました。

非常事態の場面設定や文例については、三井不動産の長年にわたるビル管理ノウハウを結集しました。また、システム化にあたっては、業務用音響機器分野で多くの納入実績があるTOAの技術が貢献しました。高い専門性を持つ両社の共同開発にて、本システムは非常用放送設備として、多言語対応の自動放送を実現しています。

今後は、他のオフィスビルについても導入を進めるべく検討しています。またホテルやショッピングセンターなどの施設についても、多言語放送のニーズに合わせて導入を目指します。

  • 日:英:中:韓の4カ国語で、各言語×約125種類の音源

【非常用放送設備について】

火災発生時に、自動火災報知設備と連動し、建物内の人々に火災発生を知らせ、避難誘導をおこなう館内放送設備。
消防法により、オフィスビル、商業施設、劇場、ホテル、病院等一定規模以上の施設への設置義務がある。
「多言語放送支援システム」は、非常用放送設備の付加装置という位置づけで、肉声放送の代わりに自動放送をおこなうシステムです。

【設置場所 概要】

テーブル(左タイトル)

施設名 日本橋一丁目三井ビルディング(COREDO日本橋)
住所 〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1
管理・運営 三井不動産株式会社
運用開始日 2016年12月22日

【画面操作イメージ】

  • 音声データは「火災」「地震」「停電」などの災害の種別、「火災発生」「誤報」「避難誘導」などの用途に応じて分類されており、緊急時でも分かりやすいパソコン操作で迷わずに使用可能。
  • 災害種別、用途の選択後は、文例を日本語で選択。施設の特性によって放送言語(英語、中国語、韓国語)の選択やリピート設定を行うと、合成音声による多言語メッセージが再生される。