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三井不動産×神山まるごと高専(仮称)
次世代のSTEAM人材育成支援に向けたパートナーシップ締結
~ 未来を担う多様な人材が活躍・イノベーションを生み出し、豊かな社会の実現へ ~

2022年3月22日
三井不動産株式会社

本リリースのポイント

  • 日本国内ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に不可欠な先端IT(情報技術)人材不足が社会課題であり、三井不動産は神山まるごと高専(仮称)とSTEAM※1人材育成支援に向けたパートナーシップを締結し、新たなイノベーションを生み出すことで持続可能な社会の実現を目指す。
  • 神山まるごと高専(仮称)では、「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに掲げ、「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成し、社会変革を起こす「起業するデザインエンジニア」を輩出する。
  • 1 科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・アート(Arts)・数学(Mathematics)の頭文字を取った言葉。

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)は、次世代を担う人材育成に向けた「神山まるごと高専(仮称)」プロジェクトの活動へ賛同し、STEAM人材育成支援に向けたパートナーシップを締結したことをお知らせします。


完成予想パース(中央建物)

日本国内では、「STEM※2」と呼ばれる数学や科学分野の卒業者数は米国の10分の1にとどまっており、DX推進に不可欠な先端IT人材の育成が課題となっています。また2019年6月、内閣府は日本の国際競争力を高めるためには、都市や大学を巻き込み、起業家教育やアクセラレータ機能を抜本的に強化することが必要として「Beyond Limits. Unlock Our Potential.世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」※3を策定しました。

そうした中、現在徳島県では、Sansan株式会社 代表取締役社長/CEOの寺田親弘氏をはじめとした起業家陣を中心に、「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに掲げ、国内では約20年ぶりの新たな私立高専となる「神山まるごと高専(仮称)」計画が進められています。

当社は、この活動を支援するべく、開校予定地である徳島県神山町へ「企業版ふるさと納税」を活用した1億円の寄付を実施することでパートナーシップに参画し、共に次世代のSTEAM人材育成を支援することとしました。同校の学生像である「モノをつくる力で、コトを起こす人」たちと共に研究等に取り組み、新たなイノベーションを生み出すことで、持続可能な社会を実現してまいります。

■神山まるごと高専(仮称)について

神山まるごと高専(仮称)は、「テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校」をコンセプトとして掲げる2023年4月開校予定の私立高等専門学校です。

これまで高等専門学校は、技術教育を中心とした5年制カリキュラムを有する、日本独自の教育システムでした。しかし、同校では、ITやソフトウエアといった最先端テクノロジー教育や、アイデアを形にするUI・UXを中心としたデザイン教育、そして社会変革を生み出す起業家精神を育むカリキュラムを提供し、どのような世の中でも社会変革を起こす「起業するデザインエンジニア」を育成します。また、地方創生のロールモデルとも言われる、徳島県神山町に開校し、神山町を巻き込んだ実践型教育を行うことも特徴です。



神山まるごと高専(仮称) ロゴ

ウェブサイト: https://kamiyama-marugoto.com
公式note: https://kamiyamakosen-edu.note.jp/n/nc2e3d826a58a

  • 「学校法人設立並びに学校設置の認可」取得時期により変更となる場合があります。


新築校舎内装イメージ1


新築校舎内装イメージ2

【参考】神山町について

徳島県神山町は総務省がICTによる地方創生の成功事例として紹介し、地方創生のロールモデルと言われるユニークな町です。30年前から、以下のような様々な取り組みを実施しています。

  • アーティストを世界中から招く「神山アーティスト・イン・レジデンス」
  • イノベーターを招聘しスタートアップを支援する「神山スタートアップ・イン・レジデンス」
  • 14社のサテライトオフィスが集積

神山まるごと高専(仮称)では、神山町を巻き込み、町に集う、独自かつ最先端の取り組みを行う先駆者たちをロールモデルとして教育を行っていきます。

神山まるごと高専(仮称) 理事長 寺田親弘氏

今回、当校の取組みに共感いただき、パートナーシップ締結および寄付をいただけたこと大変嬉しく思っています。
当校は、「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成にむけて、既存の概念に囚われない実践的な学びを得られる環境づくりに挑戦しています。
三井不動産がこれまで取り組まれてきた街づくりの知見やノウハウは、この学習環境づくりはもとより、当校の学生にとっても貴重な財産となると考えています。共に未来を担う人材を育成していきたいと思っています。

三井不動産株式会社 常務執行役員 鈴木眞吾

三井不動産は、「&」マークに象徴される「共生・共存」「多様な価値観の連携」「持続可能社会の実現」を、街づくりを通じて実践してきました。
今回の「神山まるごと高専(仮称)」の様々な取り組みは「&」マークの精神にも通じる点が多く、そこに賛同し日本の将来を担う若者の学びの「場」と「機会」の提供の一助となるべく、寄付を行いました。
将来的には、神山まるごと高専で学んだ若者たちと伴に、より良い社会の実現に向けた様々な挑戦をしていきたいと考えています。

■三井不動産グループのSDGsへの貢献について

https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわち ESG 経営を推進しております。当社グループの ESG 経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021 年 11 月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。

【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/

*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)4「質の高い教育をみんなに」の目標の進捗へ寄与する活動となります。