台湾三井不動産初の2業態複合型商業施設
「三井アウトレットパーク 台湾林口 Ⅱ館」
2024年11月14日グランドオープン
日常・非日常ニーズを満たす約100店舗が新たに出店し、約300店舗にスケールアップ
2024年7月18日
三井不動産株式会社
三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長 植田俊)は、プロジェクト会社「三新二奧特萊斯股份有限公司※1」を通じ、2016年1月に開業した「三井アウトレットパーク 台湾林口」の第2期増床計画について推進しておりましたが、本施設のグランドオープンが2024年11月14日(木)に決定しましたのでお知らせします。
なお、今回の第2期の開業に伴い、2棟の建物名称を、2016年1月グランドオープンした第1期を「三井アウトレットパーク 台湾林口 Ⅰ館」(以下、「Ⅰ館」)、今般開業する第2期を「三井アウトレットパーク 台湾林口 Ⅱ館」(以下、「Ⅱ館」)に決定しました。
Ⅱ館の増床により約100店舗が新たに開業し、約200店舗のⅠ館と合わせて店舗数の合計は約300店舗となり、大幅にスケールアップします。Ⅱ館ではアウトレット店舗の拡充のみならず、大型ブランド専門店の集積、飲食店のさらなる充実などにより、台湾三井不動産初のアウトレットと日常使いのショッピングモールの2業態複合型商業施設へと進化します。
※1 当社100%子会社である現地法人(台湾三井不動産股份有限公司)が本事業推進のため100%出資し設立したプロジェクト会社
三井アウトレットパーク 台湾林口 Ⅱ館 外観
本リリースのポイント
- 「三井アウトレットパーク 台湾林口」が増床し、2024年11月14日にⅡ館がグランドオープン。Ⅰ館とⅡ館の店舗の合計が約300店舗にスケールアップ。
- アウトレット店舗の拡充のみならず、飲食店や大型ブランド専門店も集積し、日常のニーズに応え、非日常の楽しさも味わえる台湾三井不動産初の2業態複合型商業施設へと進化。
- スポーツ・エンターテインメントなどのイベント開催も可能なアーチ型吹き抜け空間や、来街者が憩える広場を設置。当該エリアの賑わいを創出し、リアルな感動体験をご提供します。
1. 立地・商圏環境
本施設は台北市中心部から車で約30分、桃園国際空港から車で約20分、MRT「林口」駅からも徒歩5分という交通至便なエリアに立地しています。また、車で30分圏内には約670万人、60分圏内には約1,020万人が居住する豊かな商圏人口を有します。
本施設の位置する新北市林口エリアは台湾北部でも有数の人口成長率で注目されており※2、着実な街の成長にも支えられ、Ⅰ館へのご来場のお客さまの数も年々増加し、2023年は年間延べ約1,000万人のお客さまにご来館いただきました。
周辺エリアのさらなる発展に伴い、本施設は広域からのレジャー目的のご来館だけでなく、近隣にお住まいのお客さまの日常使いのショッピングモールとしての期待感に応えるべく、今般Ⅱ館増床オープンを決定いたしました。
※2 参考:新北市林口区の居住人口(新北市政府民生局発表)
2015年12月末時点 100,350人
2024年4月末時点 134,221人
2. 日常と非日常の両方のニーズを満たす複合施設に進化
近隣にお住まいのお客さまの日常的なお買い物・時間消費のニーズと、広域からご来館のお客さまの非日常的なアウトレットショッピングの楽しさの両方のニーズにお応えすべく、Ⅱ館では4つのテーマを設定しました。これにより三井アウトレットパークの楽しさと日常使いのショッピングモールの魅力を兼ね備えた、台湾三井不動産初の2業態複合型商業施設へと進化します。
また、Ⅱ館の開発に伴い、Ⅰ館とⅡ館の間に連絡ブリッジを設け、バリアフリーで快適に回遊いただける全天候型の空間を実現しました。
Ⅰ館・Ⅱ館概念図
Ⅰ館との連絡ブリッジ(イメージ)
【テーマ1】 近隣のお客さまの日常ニーズにお応えする人気の大型ブランド専門店が集結
Ⅱ館では近隣にお住まいのお客さまの日常のお買い物ニーズにお応えし、くらしをより豊かにする人気の大型ブランド専門店を多数集積。林口エリアでの日常のショッピングがより便利になります。
人気の日系ファッションブランドおよび日系ライフスタイル店舗
【テーマ2】 親子で楽しめるファミリー向け物販・エンターテインメント施設もさらに充実
マタニティ・ベビー用品の総合複合店「アカチャンホンポ」が林口エリア初出店、子育て世代のワンストップショッピングをサポートします。さらに台湾北部初出店となるデジタルテーマパーク「Little Planet」、台湾アミューズメント最大手の「TOM’S WORLD」など、お子さまづれのファミリーが一日中楽しめるエンターテインメント施設も豊富に取り揃えています。
ファミリーみんなで楽しめるブランドラインナップ
【テーマ3】 アウトレット店舗の拡充、Ⅰ館で人気のブランドの移転・拡大リニューアルを実施
本施設の中核であるアウトレット店舗も約40店舗拡充。これにより両館あわせたアウトレット店舗は約200店舗に拡大します。
台湾初出店の日系キッズファッション「MARKEY’S」、台湾商業施設初出店のアメリカ発祥のストリートファッション 「HUF」、台湾アウトレット初出店となる日系セレクトショップ「NANO universe」などの日本でも人気なブランドが本施設に初登場。さらにⅠ館で大人気の「adidas」「skechers」などがⅡ館に移転・拡大しリニューアルオープンするほか、韓国ファッションブランド「NATIONAL GEOGRAPHIC」なども出店し、アウトレットゾーンの魅力がよりパワーアップします。
Ⅱ館 約40店舗のアウトレット増床ゾーン
【テーマ4】 フードコート・レストランゾーンを増設。台湾人気店も多数そろえ、多彩な飲食店ラインナップ
平日・休日問わずご好評いただいているⅠ館飲食ゾーンにくわえ、今回Ⅱ館にも新たにフードコート・レストランゾーンを増設し、より多彩なラインナップでお客さまをお迎えします。
- 3階レストランゾーン
12店舗が軒を連ねるレストランゾーンには、静岡県の焼肉の名店「京昌園」、北海道スープカレーの人気店「Suage」がそれぞれ台湾商業施設、林口エリア初出店と日系グルメが多数集積。 - 3階フードコート
800席超のフードコートには、油そば「東京油組総本店」が林口エリア初出店。さらに、台湾新竹市の大人気ローカルグルメ「廟口鴨香飯」が商業施設初出店など、台湾で安定した支持を集める飲食店舗も揃い踏み。日本・台湾の多様な人気グルメを堪能できるフードコートが誕生します。
3階フードコート 内観
Ⅱ館に登場する多彩な飲食店ラインナップ
3. 周辺住民や来街者が憩える空間づくり
本施設は、開発が進む林口エリアの中核をなす商業施設です。周辺住民にくわえ、来街者の方々が「楽しく」憩えるような空間を館内外に多数設置しています。Ⅱ館中央に位置する特徴的なアーチ型吹抜け空間では、スポーツ・エンターテインメントをはじめ、親子で楽しんでいただけるイベントなどを実施予定です。また、本施設外にはお買い物の合間に憩える広場を整備するなど、ショッピングだけでない「体験価値」の提供を行ってまいります。

中央アーチ広場

南側エントランス外観
4. サステナブル社会に向けた取り組み
1.施設の省エネルギー化に向けた各種施策の実施
以下の取り組みにより、施設のより一層の省エネルギー化およびCO2排出量削減を図ります。また、本施設は、環境に配慮した設計を採用し、台湾での建築物環境性能評価認定制度「緑建築※3」でシルバー級を取得する予定です。

※3 「緑建築」では、緑化、保水、省エネ、廃棄物、CO2削減、室内環境、水資源、汚水、生物多様性の9項目の環境性能評価により建築物を各付します。
【施策取組事例】
・施設内の照明には省エネ効果のあるLED照明を採用
・外構に透水性ブロックを使用
・EV充電器を設置した専用駐車場を完備
・トイレ内の洗面台、小便器は人感センサーにより節水対応
・雨水を再利用し、外構などの潅水時に利用
2.ファミリーにやさしい施設づくり
フードコートに、靴を脱いで遊ぶことができる約40m2のキッズスペースを設け、ファミリーでお越しのお客さまが一層利用しやすい空間としました。また、キッズスペース横のテーブルには、お子さま専用の固定イスを設置しており、安心してお子さまとゆっくり食事をお楽しみいただけます。
その他、お子さまが使用しやすいサイズで設計されたキッズトイレの設置(2階)を始め、おむつ替え室(各フロア)や授乳室(3階)なども完備。ファミリーで快適にお過ごしいただけます。
キッズスペース イメージパース
3.その他サステナブル社会の実現に向けて(Ⅰ館での取り組みを継続)
2016年のⅠ館開業以来、本施設は様々な取り組みを通して、地域の環境・周辺にお住まいの皆さまとの共生を進めてきました。Ⅱ館の開業以降もこのような活動を継続することで、新北市林口エリアの街の魅力的かつ持続的な発展に貢献すること、また、本施設が皆さまからより親しんでご利用いただける施設に成長することを目指します。
地域清掃活動
毎月、当施設を管理・運営しているオペレーションセンターのスタッフにより近隣清掃活動を実施。
地域清掃活動(2024年5月)の様子
施設内菜園
Ⅰ館屋上部にて菜園を設置し、収穫された野菜は、地元林口エリアの近隣にお住まいのお客さまに無償で提供。
施設内菜園の様子
地域で収穫された野菜の販売スペースの提供
「地元で採れた新鮮な野菜を地元で消費しよう」をテーマに、林口エリアの農家の皆さまが利用する販売スペースを施設内にて提供。
施設内販売スぺース
物件概要
所在地 | 新北市林口区文化二路一段123号 | ||
---|---|---|---|
交通アクセス | 台北市中心部から車で約30分 桃園国際空港から車で約20分 MRT「林口」駅から徒歩5分 | ||
事業主体 | Ⅰ館 三新奧特萊斯股份有限公司 (事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司70% 遠雄建設事業股份有限公司 30%) |
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Ⅱ館 三新二奧特萊斯股份有限公司 (事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司100%) |
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設計会社 | 三大聯合建築師事務所 | ||
環境デザイン | ノンスケール株式会社 | ||
施工会社 | 大成建設株式会社(日商華大成営造工程股份有限公司台湾分公司) | ||
事業形態 | アウトレットモールを含めた複合商業施設 | ||
Ⅰ館 | Ⅱ館 | Ⅰ館+Ⅱ館 合計 | |
敷地面積 | 約 67,300m2 | 約27,900m2 | 約95,300m2 |
延床面積 | 約140,600m2 | 約80,800m2 | 約221,300m2 |
店舗面積 | 約45,000m2 | 約27,000m2 | 約72,000m2 |
店舗数 | 約200店舗 | 約100店舗 | 約300店舗 |
スケジュール | 2016年1月27日 第1期開業 2021年7月 2 日 第2期着工 2024年11月14日 グランドオープン予定 |
位置図
広域図
狭域図
三井不動産の海外および台湾での事業について
当社グループは、これまでに米国・英国の欧米諸国にくわえ、中国・台湾・東南アジア・インド・オーストラリアの諸都市で事業を展開してきました。2024年4月に策定したグループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」では「海外事業の深化と進化」を掲げ、海外事業の飛躍的な成長を目指しています。
台湾では、2016年に設立した現地法人(台湾三井不動産股份有限公司)を投資拠点として、台湾各地で商業施設事業、ホテル事業、および住宅事業の計13事業を推進しています。また物流施設、複合施設事業などの展開を目指し、今後も更なる事業の拡大をはかります。
主要用途 | 所在エリア | 物件名 | オープン・竣工 | |
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アウトレットパーク | 新北市林口区 | 三井アウトレットパーク 台湾林口 | 1期(Ⅰ館) 2期(Ⅱ館) |
2016年1月 2024年11月(予定) |
台中市梧棲区 | 三井アウトレットパーク 台中港 | 1期 2期 |
2018年12月 2021年12月 |
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台南市帰仁区 | 三井アウトレットパーク 台南 | 1期 2期 |
2022年2月 2025年(予定) |
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リージョナル型 ショッピングセンター |
台北市南港区 | (仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港 | 2024年(予定) | |
台中市東区 | 三井ショッピングパーク ららぽーと台中 | 2023年5月 | ||
高雄市鳳山区 | (仮称)三井ショッピングパーク ららぽーと高雄 | 2026年(予定) | ||
ホテル | 台北市大安区 | MGH Mitsui Garden Hotel 台北忠孝 | 2020年8月 | |
台北市松山区 | (仮称)敦化北路ホテル | 2026年(予定) | ||
住宅 | 新北市三重区 | 三松M PARK | 2021年11月 | |
台南市安平区 | UNi PARK | 2025年(予定) | ||
新北市板橋区 | 三松Jade Park | 2026年(予定) | ||
新北市中和区 | META PARK(1期) METRO PARK(2期) |
2029年(予定) | ||
新北市三重区 | RiVER PARK | 2027年(予定) |
三井不動産が海外で展開する商業施設(2024年7月現在)
国/地域 | 物件名 | 開業年 | 店鋪数(約) | 店鋪面積(約) |
---|---|---|---|---|
中国 | 三井ショッピングパーク ららぽーと 上海金橋 |
2021年 | 180店鋪 | 55,000m2 |
三井ショッピングパーク ららステーション上海蓮花路 |
2021年 | 90店鋪 | 16,500m2 | |
台湾 | 三井アウトレットパーク 台湾林口 | 【1期】2016年 | 200店鋪 | 45,000m2 |
【2期】2024年 (予定) |
100店鋪 | 27,000m2 | ||
三井アウトレットパーク 台中港 | 【1期】2018年 | 170店鋪 | 35,000m2 | |
【2期】2021年 | 50店鋪 | 8,000m2 | ||
三井アウトレットパーク 台南 | 【1期】2022年 | 190店鋪 | 34,000m2 | |
【2期】2025年 (予定) |
50店鋪 | 10,000m2 | ||
三井ショッピングパーク ららぽーと台中 |
2023年 | 300店鋪 | 68,000m2 | |
(仮称) 三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港 |
2024年(予定) | 250店鋪 | 70,000m2 | |
(仮称) 三井ショッピングパーク ららぽーと高雄 |
2026年(予定) | 280店鋪 | 70,000m2 | |
マレーシア | 三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港セパン |
【1期】2015年 | 130店鋪 | 24,000m2 |
【2期】2018年 | 70店鋪 | 9,800m2 | ||
【3期】2022年 | 5店鋪 | 7,000m2 | ||
三井ショッピングパーク ららぽーと ブキッ・ビンタン シティ センター |
2022年 | 400店鋪 | 82,600m2 | |
合計 | 10 物件 | 2,465店鋪 | 561,900m2 |
三井不動産グループのサステナビリティについて
三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。
また、2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取り組み、サステナビリティに貢献していきます。
【参考】
・「グループ長期経営方針策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
・「グループマテリアリティ」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/approach/materiality/
*本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における7つの目標に貢献しています。