三井不動産グループのサステナビリティの考え方

マテリアリティ:GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)

マテリアリティ:
GROUP MATERIALITY
(重点的に取り組む課題)

三井不動産は、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪として考え取り組んでいます。社会的価値を創出することが、経済的価値の創出につながり、そして、その創出した経済的価値により、さらに大きな社会的価値の創出につなげていきます。

2024年4月の新グループ経営理念策定時に、マテリアリティ「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」の策定を行いました。これらのマテリアリティに本業を通じて取り組み、サステナビリティに貢献していきます。

マテリアリティ策定のプロセス

三井不動産は、社会課題の抽出を起点に多様なステークホルダーの観点を踏まえて、6つのマテリアリティを明確化しました。

STEP1 社会課題の抽出

  • 法規制や国際標準、評価機関等が提示している社会課題等に基づき、不動産業界に関連する課題を中心に抽出。
  • 抽出された課題を仕分けし、24項目に整理(表1)。
【表1:社会課題】
カテゴリ 社会課題

環境

  • 気候変動の緩和

  • 災害への備え

  • 水資源の保全

  • 循環型経済への移行

  • 環境汚染の防止と抑制

  • 生物多様性の保全

  • 緑あふれる環境整備、景観への配慮

人・社会

  • 従業員の健康

  • 多様な人材の活躍

  • 人権対応

  • 建物の安全性

  • 犯罪への備え

カテゴリ 社会課題

人・社会

  • 建物利用者のウェルネス促進

  • インクルーシブな社会の実現

  • 少子化高齢化への対応

  • 体験価値の向上

経済・豊かさ

  • 産業競争力の強化

  • 新産業創造

  • 税・雇用の創出

ガバナンス

  • 強固なガバナンスの構築

  • コンプライアンスの徹底

  • リスク・クライシスマネジメント

  • サイバーセキュリティ対策

  • 地政学リスク

STEP2 社会視点での重要性評価

  • 抽出した24項目に対し、当社グループのステークホルダー(顧客、従業員、株主、行政、NGO、外部評価機関等)の視点で重要性(何に関心を持ち、期待しているか)の評価付け。

STEP3 当社視点での重要性評価

  • 抽出した24項目に対し、当社グループを取り巻く外部環境・強み等を踏まえ、当社グループにとっての重要性(当社グループに及ぼす影響・貢献できる度合い)の評価付け。

STEP4 重要な課題項目抽出

  • STEP2の評価を縦軸、STEP3の評価を横軸とし、各課題をマッピング(表2)。

  • 社会視点・当社視点双方を考慮し、当社グループが特に取り組むべき「重要な18項目」を抽出。

【表2:社会課題のマトリックス】
【表2:社会課題のマトリックス】

マテリアリティの策定

重要な社会課題18項目を分類し、各テーマを表現するマテリアリティを策定。社長執行役員が議長を務める経営会議、取締役会長が議長を務める取締役会にてグループマテリアリティについて議論を行い、決定。

マテリアリティの策定

三井不動産グループのマテリアリティ:GROUP MATERIALITY
(重点的に取り組む課題)

GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)

マテリアリティに関する外部ステークホルダー(有識者)からのご意見

マテリアリティの策定に関し多様な背景や専門性を持つ有識者から率直なご意見を頂戴し、マテリアリティの策定に反映しました。

野城智也
東京都市大学学長
國部克彦
神戸大学大学院経営学研究科教授