• CSR
  • その他

北海道・旭川市立永山南小学校×東京都・中央区立城東小学校
三井不動産グループの“終わらない森”創りをテーマに、森林資源保全と活用の大切さを学ぶ

2025年12月24日
三井不動産株式会社

本リリースのポイント

  • 三井不動産とベネッセコーポレーションが協業し、「”終わらない森”創り」を題材とした探究学習教材を共同開発。
  • 三井不動産グループ保有林が所在する北海道・旭川市と同市内にある永山南小学校と、東京都・中央区立城東小学校の2校をオンラインでつなぎ、森林資源の保全と活用をテーマに合同授業を実施。
  • 未来を担う子どもたちへ、最先端の森林活用事例である木造賃貸オフィスビルへの挑戦を通じて、持続可能な森林循環に貢献することを目指す三井不動産グループの取り組みを、小中学校向けの教材および授業として紹介。持続可能で豊かな環境を維持するために、私たちにできることを、ともに学び考える機会を提供。

三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 植田 俊、以下「三井不動産」)は、株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長 岩瀬 大輔、以下「ベネッセ」)と協業し、小学校社会科「わたしたちの生活と森林」を題材とした探究学習教材(以下「本教材」)を共同開発しました。本教材は、2025年12月より、全国の公立小中学校10,200校・360万人の児童・生徒が活用するベネッセの小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」※への配信を開始しました。

三井不動産グループは、北海道にグループ保有林を有し、「植える→育てる→使う→植える」のサイクルをまわし続けながら、持続可能な森林経営による「”終わらない森”創り」に取り組んでいます。本教材は、この「”終わらない森”創り」や、保有林の木材が活用される日本最大・最高層の木造賃貸オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」(所在:東京都中央区)に触れながら、林業の現状や最先端の木材活用事例等について学ぶことができる探究学習教材です。

2025年12月23日(火)、本教材を活用し、三井不動産グループの保有林が所在する北海道・旭川市と同市内にある旭川市立永山南小学校(以下「永山南小学校」)と、東京都・中央区の中央区立城東小学校(以下「城東小学校」)の小学5年生が、社会科授業の一環として、「森林資源の保全と活用」をテーマにしたオンラインによる遠隔合同授業を実施しました。

本教材および遠隔合同授業を通じて、両校の児童は、「森を育て守ることの大切さ」や「都市で木を使うことの価値」を学び、双方の地域が持つ視点を発表しあい、旭川と日本橋それぞれの地域の想いをつなぐ学びの場となりました。


遠隔合同授業当日の様子(城東小学校)

※「ミライシード」:協働学習・一斉学習・個別学習それぞれの学習場面に対応した小中学校向けICT 学習ソフト

■共同開発した探究学習教材概要

対象科目/単元名 小学5年生の社会科 「わたしたちの生活と森林」
単元授業数 全5回
教材 小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」内、全31ページ
教材内容  林業の現状と課題を踏まえ、森林資源の保全と活用について考える探究学習教材。人工林の適切な管理と国産木材の循環利用をテーマに、三井不動産グループの“終わらない森”創りや、国産木材を活用した日本最大・最高層の木造オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング&forest」への挑戦を紹介し、持続可能な森林循環の在り方を学ぶ。
対象校 「ミライシード」導入の全国の公立小中学校(10,200校・360万人が対象)

教材の事例:対象教科・単元 社会「私たちの生活と森林」

■遠隔合同授業 実施内容

対象学年 小学校5年生(永山南小学校約30人、城東小学校約30人)
実施日 ①事前授業 2025年12月16日(永山南小学校)、12月15日(城東小学校)
②遠隔合同授業 2025年12月23日
授業内容 ①事前授業:第3回(全5回)
永山南小学校 三井不動産グループ保有林の管理等を行っている、旭川市 森林組合より、「森を守るための工夫」について説明
城東小学校 三井不動産 サステナビリティ推進部の社員より 「国内木材を活用する意味」について説明
②遠隔合同授業(オンラインにて2校をつなぐ公開授業):第4回(全5回)
事前授業においてそれぞれの小学校の児童が調査し、学んだ内容について発表。 両校で三井不動産サステナビリティ推進部の社員が参加し、フィードバックをサポート。

遠隔合同授業当日には、子どもたちが自ら調べた林業の課題や木材活用の重要性などについて発表を行い、両校で互いに質問を交わしながら学びを深めました。木を植え、育て、使い、そしてまた植えるという三井不動産グループの「”終わらない森”創り」の取り組みを通じて、持続可能な森林経営の仕組みと国産木材の循環利用の意義を自分たちの言葉で考える、貴重な学びの時間となりました。

<参加した児童の声>

  • 永山南小学校 児童
    「自分たちは森を守るということを事前に学習していたが、城東小の子たちは木をどう活用するのか?を調べていました。しっかり調査をしているから色々な木材の活用のアイデアがでていました。」 「城東小の子たちの考えを聞けました。自分たちの意見も伝えて、東京と北海道の距離が近づいたのを感じた貴重な体験でした。」
  • 城東小学校 児童
    「旭川の森を守る取り組みが学べて嬉しかったです。旭川の質の良い木材を使って、都会で木造ビルを作るとみんな見ることができるので、北海道から運ぶ苦労もあるけれど素晴らしいと思いました。木材を使ったり、ボランティアに参加したり、小さなことでも一人一人取り組んでいきたいと思います。」
    「永山南小の発表を通じて森林の大切さや、終わらない森の取り組みを知れました。木材について学習することで、木を大事に使うことを意識して、紙を無駄に使わないようにしたり環境に関するイベントなどに参加してみたいと思いました。」

遠隔合同授業当日の様子(城東小学校)

なお、本教材を用い、三井不動産社員が参加・協力する授業を、今後東京都中央区立常盤小学校でも実施予定です。

■ “終わらない森”創りについて

三井不動産グループは、「&」マークに象徴される「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、グループビジョンに「&EARTH」を掲げ、社会・経済の発展と地球環境の保全に貢献しています。この保全活動の一環として、北海道に約5,000ha(東京ドーム約1,063個分)の森林を保有しており、「植える→育てる→使う」のサイクルをまわし続けながら、持続可能な森林経営による“終わらない森”創りに取り組んでいます。
「三井不動産グループの“終わらない森”創り」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/and_forest/

■「日本橋本町三井ビルディング &forest」について


街づくりにおける環境との共生宣言「& EARTH for Nature」

三井不動産グループは、街づくりにおける環境との共生宣言「& EARTH for Nature」のもと、自然と人・地域を一体で「環境」と捉え、持続可能で豊かな「環境づくり」を推進しています。「日本橋本町三井ビルディング &forest」は、その重点課題の一つである「自然資源を循環させる」を具現化したプロジェクトであり、“終わらない森”創りのサイクルの実践に向けて、三井不動産グループで初めて実現する木造賃貸オフィスビルとなります。

伐採適期を迎えて計画的に伐採した木材および森のメンテナンスのために間伐した木材の活用が日本の林業の課題となる中、本物件においては、三井不動産グループの保有林の木材約100m3を含む、1,100m3超の国産材を構造材として使用し、仕上げ材・内装としても積極的に保有林の木材を活用いたします。再生可能な循環資源である木材を利用した、国内最大・最高層の木造建築物への挑戦を通じて、森林資源と地域経済の持続可能な好循環への貢献を目指してまいります。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2025/0422_02/


「日本橋本町三井ビルディング &forest」外観イメージ

エントランスホール完成予想イメージ

三井不動産グループの保有林の木材が日本橋のビルで活用されるまでを描く「木の旅」の動画を公開しています
https://www.mitsuifudosan.co.jp/business/development/earth/mokuzai/kinotabi/

■三井不動産グループのサステナビリティについて

三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。

2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取組み、サステナビリティに貢献していきます。

【参考】
・「グループ長期経営方針」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
・「グループマテリアリティ」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/approach/materiality/
・「& EARTH for Nature」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/business/development/earth/for-nature/

また、2025年4月に、街づくりにおける環境との共生宣言「& EARTH for Nature」を策定し、「環境」を自然と人・地域が一体となったものと捉え、豊かな「環境」を広げ、未来の世代へつなぐ街づくりを推進しています。本宣言における重点課題として、「緑を守り育む」「水の魅力を生かす」「生態系を豊かにする」「地域の想いをつなぐ」「自然資源を循環させる」の5つを定めています。本リリースの取り組みは、「& EARTH for Nature」における重点課題の3つに貢献しています。


■城東小学校と「東京ミッドタウン八重洲」との関わり について

「東京ミッドタウン八重洲」内に位置する中央区立城東小学校には、現在、1年生から6年生まで約250名の児童が通学しています。同校では、入居企業と連携した特別授業や社会見学をこれまでに20件以上実施しており、児童が多様な業種に直接触れる機会を提供しています。こうした取組を通じて、教室の枠を超えた実践的な学びを促進するとともに、様々な企業が共存する「東京ミッドタウン八重洲」の特性を生かし、社会とのつながりを実感しながら将来を見据えた広い視野を育む場づくりが進められています。

<特別授業(一例)>

  • エアコン分解授業(ダイキン工業株式会社)
    空気と熱の学習と関連させ、 エアコンが空気の温度を変える原理に触れながら、エアコン分解・組立体験
  • 展示会見学会(RX JAPAN株式会社)
    東京ビッグサイトでの大規模展示会を見学
  • ロボット見学会(三井不動産株式会社)
    東京ミッドタウン八重洲で働く ロボットを見学

エアコン分解授業

展示会見学会

ロボット見学会