新型コロナウイルス感染症に対する取り組み

三井不動産グループは、新型コロナウイルス感染症という世界的な危機に対し、収束に向けた感染拡大の防止をESG経営の最優先課題と認識しています。人の「命と健康」を守る取り組みに率先して協力することで、企業の社会的責任を果たしていきます。

また、現時点においては、新型コロナウイルスの治療薬が開発されておらず、収束には一定の時間がかかることが想定されております。そこで、経済活動の再開にあたりましては、新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナシフト」を各事業において構築し、感染防止策を徹底しつつ、事業活動を徐々に再開・正常化するための取り組みを、テナントをはじめとするステークホルダーと一体となって推進いたします。

感染拡大が収束した後、テレワークの促進、住宅ニーズの変容およびEコマース事業分野の伸長など、人々のくらし方や働き方が構造的に変化することも想定し、デジタルトランスフォーメーションを積極的に加速するとともに、デジタル技術では生み出すことのできない、人との出会い・自然との触れ合いに加え、健康や安全に配慮したリアルな空間の価値を高めることで、次なる飛躍に向けた施策を実施し、事業の競争力を一層高めてまいります。

これらの取り組みを通じて、長期経営方針「VISION 2025」で定める持続可能な社会の実現に貢献するとともに、ESG課題の解決やSDGsの達成にも貢献してまいります。

対応の基本方針

  • 企業の社会的責任として、「健やか・安心・安全なくらし」を支えることにより、ESG経営を実践
  • 当社におけるクライシス対応を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向け、取り組みを加速

当社における具体的な取り組み

当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大に関連して、次のような取り組みを行っています。

持続可能な社会への貢献

①地域社会や地元経済への貢献
  • 商業施設周辺の自治体等への物資の提供(マスク・飲料・弁当・備品など)
  • 地域の飲食店事業者への営業支援 など
②社会全体の健康と安全への貢献
  • 三井記念病院をはじめ、複数の医療機関、大学、研究施設等に対する総額12.5億円の寄付
  • 医療従事者等への支援(食事・宿泊場所・当社防災備蓄品(防護服・マスク)の提供) など
③感染症収束後に向けた街づくりとイノベーション
  • 第5世代移動通信システム「5G」を活用したオフィスビルのデジタルトランスフォーメーションの推進
  • 法人向け多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリング」のさらなる拡大 など

当社における感染拡大防止への取り組み

①従業員への対応
  • 在宅勤務の徹底・テレワークの推進
  • 当社グループ従業者等の雇用維持
  • 毎日の検温実施・発熱状況の管理
  • 出勤中におけるマスク配布、着用の義務化
  • 国内外出張の制限
②施設管理・運営における対応
  • 緊急事態宣言・まん延防止等重点措置等に伴う商業施設やホテルの休館
  • 来館者および施設関係者の皆さまの健康と安全の確保
  • 店舗テナントへの支援
  • 施設内消毒の徹底

三井不動産グループの新型コロナウイルス感染症に対する取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における以下の目標に貢献しています。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
1 貧困をなくそう 3 すべての人に健康と福祉を 8 働きがいも建材成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを