保存と開発を両立した、日本橋地区の都市再生に資する事業
三井本館街区再開発計画 上棟
「日本橋三井タワー」にビル名称決定。来年7月竣工。
平成16年9月7日 三井不動産株式会社、株式会社千疋屋総本店
三井不動産株式会社は、中央区日本橋室町二丁目の三井本館街区(面積約1.4ha)において、株式会社千疋屋総本店と共同で開発を進めている、日本橋地区のランドマークとなる地上39階建ての超高層複合ビルの名称を「日本橋三井タワー」に決定し、本日上棟式を行いました。
当ビルのテナントとして、30階から38階の高層階には、マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループが、「マンダリン・オリエンタル、東京」として日本初進出することが決定しております(平成17年秋オープン予定)。また、5階から28階までのオフィスフロアに関しては、三井不動産がオフィスビル事業を展開する上で掲げている「働く人にいちばんの場所であること」という「ワーカーズファースト」の理念に基づき、最先端のスペックを備え開放感にあふれた快適なオフィス空間を実現した結果、東レ株式会社、中外製薬株式会社の入居が決定し、テナント営業も大変順調に進捗しております。
さらに当ビルは、車椅子の通行や回転が充分可能なゆとりのある廊下、エレベーターを始め、オフィスフロア各階に身障者対応等のマルチトイレを設置するなど、すべての人に優しいビル作りを目指した結果、改正「ハートビル法」(*参照)の認定を受けました。
当再開発計画は、歴史・伝統豊かな日本橋地区において、重要文化財である隣接の三井本館を保存しながら超高層複合ビルの開発を行うものであり、「歴史的建築物の保存と開発との両立」を目指した東京都創設の「重要文化財特別型特定街区制度」第1号の適用を受けています。低層部デザインは三井本館の列柱のリズムを受け継ぎ、中央通り沿いに三井本館と調和した伝統的な建物景観を演出しています。また1階には、高さ約26mの光あふれるアトリウムを設け、憩の場として地域に開放いたします。
日本橋地区は、本年3月オープンし三井不動産が運営管理を行う商業施設「COREDO日本橋」などにより、現在、街の活性化が進んでいます。今後も当再開発計画の他、「三越日本橋本店新館」(平成16年10月オープン予定)や、三井本館内に開業する「三井記念美術館」(平成17年秋オープン予定)などの多くの計画が続き、さらに、無料巡回バス「メトロリンク日本橋」の運行(本年3月)や中央通りを四季の花で彩る「はな街道」など、官、民、地元が積極的に活動を行っていることから、日本橋地区の活性化は、ますます面的に拡がるとともに、質的にも充実してまいります。
*改正「ハートビル法」(平成15年4月1日施行) 法文より抜粋
病院、劇場、展示場、百貨店その他の不特定かつ多数の者が利用する政令で定める建築物を建築しようとする者は、出入口、廊下、階段、昇降機を、高齢者、身体障害者その他日常生活又は社会生活に身体の機能上の制限を受けるものが円滑に利用できるようにするための措置を講ずるよう努めなければならない。この認定により、認定建築物としての表示制度、税制上の特例措置、低利融資、整備費の補助制度、容積率の特例を利用することができる。
以上
【物件概要】
所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 他 | |
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敷地面積 | 14,375m2(三井本館街区全体) | |
階数・高さ | 地上39階建、地下4階、約195m | |
構造 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート) | |
容積対象床面積 | 約118,600m2 | |
延床面積 | 約133,855m2 | |
駐車場台数 | 約350台 | |
設計 | シーザー ペリ アンド アソシエーツ ジャパン株式会社 (デザインアーキテクト) |
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設計・監理 | 株式会社 日本設計 | |
施工 | 鹿島・清水・三井住友・錢高・東レ・佐藤 共同企業体 | |
スケジュール | 平成14年5月 | 解体着手 |
平成14年10月 | 起工式 | |
平成17年7月 | 竣工(予定) | |
平成17年秋 | ホテルオープン |