主な取り組み
大規模複合施設「東京ミッドタウン日比谷」の取り組み
2018年3月29日にオープンした「東京ミッドタウン日比谷」(東京都千代田区)は、地上35階、地下4階、延床面積約189,000m2のオフィス・商業などから構成される大規模複合施設です。日比谷は明治時代から社交と文化発信の場として発展し、日本の近代化に大きな役割を果たしてきました。その歴史と文化を継承しながら、上質な時間の提供とイノベーションの創出をめざしています。
日比谷という街が持つ個性「In the Park(緑やオープンスペースと街が連続した空間となり、心が豊かになる街)」「Entertainment(新たな芸術文化・エンターテインメントを発信する街)」「Elegance(文化的刺激に溢れ、本物を知る大人たちが集う街)」を活かして、世界中のさまざまな文化・感性・才能の集結・交流を促し、未来志向の新たな体験や価値を創出する街づくりを行います。
「東京ミッドタウン日比谷」
新たな産業を創出するビジネス連携拠点「BASE Q」
ベンチャー企業や大手企業の新規事業担当者、NPO等、世界中の多種多様な文化・感性・才能を持った人材が集結・交流し、そのポテンシャルを新たな産業の創出に活かすための拠点です。プレゼンテーションスペース、交流スペース、協創スペースなど、目的に合わせて活用できるスペースにより、新産業を創出する仕組みと環境を提供します。
「BASE Q」
エンターテインメントの中心として芸術・文化を発信
13スクリーン約2,800席を誇る都心最大級のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ 日比谷」を擁する「東京ミッドタウン日比谷」。周辺の「日生劇場」や「東京宝塚劇場」とともに、地域と連携しながら「芸術文化・エンターテインメントの街」日比谷の情報を発信していきます。
三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)の取り組み
三井不動産は、2016年に策定したロジスティクス事業ステートメント「ともに、つなぐ。ともに、うみだす。」を基に、既存の枠に捉われない価値づくりに挑戦するべく、三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)において、さまざまな施策を行っています。
MFLPは物流の効率化にとどまらず、入居企業による雇用の創出や人員確保に向けたコンサルティングサポート、建築工事における地元業者の採用、施設従業員の近隣店舗利用促進など、地域貢献のための取り組みを実施している先進の物流施設です。
周辺地域の状況に応じた付加価値を提供する複合施設として注目されています。
「三井不動産ロジスティクスパーク船橋」 外観イメージパース
産・官・学・民が連携する柏の葉スマートシティの取り組み
「柏の葉スマートシティ」(千葉県柏市) は、筑波エクスプレス柏の葉キャンパス駅周辺で2011年から本格的に始動したプロジェクトです。産・官・学・民の連携により「環境共生都市」、「健康長寿都市」、「新産業創造都市」という3つの社会的課題を解決するためのモデルを提示して、ハード、ソフトの両面から持続可能な「世界の未来像」につながる自律型の街づくりをめざしています。
「柏の葉スマートシティ」と柏の葉キャンパス駅
共働き世帯が安心して子育てできる街
「パークシティ柏の葉キャンパス ザ・ゲートタワー ウエスト」は、“子育て世代応援型”の大規模賃貸マンションです。仕事と家庭を両立したい子育て世帯が直面する待機児童問題や共働き世帯の子育て環境整備といった社会的な課題に対する解決策となるマンションをめざしました。
建物内・敷地内には保育園や学童保育施設のほか、小児科クリニックや病児・病後児童保育施設等が入居し、共働き世帯が安心して子どもを育てられる環境を整備しています。
マンションに併設された保育園
『アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)』の開催
「柏の葉スマートシティ」では、アジア各国で技術系の起業家育成・支援に注力している大学やインキュベーション施設と連携し、AI/IoTおよびメディカル/ヘルスケア分野の事業を行うベンチャー企業の発掘と新産業創造を目的とした国際ビジネスコンテスト「アジア・アントレプレナーシップ・アワード」を2012年より開催しています。
柏の葉キャンパスで「X-LABサマープログラム」を開催
新建築社と共催で三井不動産協賛のもと「X-LABサマープログラム」を開催しています。X-LABとは、UCLA建築・都市デザイン学科の建築領域の拡張をリサーチするために開設されたシンクタンクで、境域横断的なコラボレーションにより未来の環境を構築する建築や都市デザイン戦略の研究を目的としています。
日本橋エリアの取り組み
「31VENTURES Clipニホンバシ」によるオープンイノベーション促進
三井不動産は、ビジネスの創造・拡大を目指すベンチャー企業と大企業を結び、共創やビジネス創出を実現する「31VENTURES Clipニホンバシ」(東京都中央区)を運営しています。日本橋という立地を活かして、ビジネス支援プログラムを強化し、人と人の出会いで生まれるオープンイノベーションを促進しています。
「31VENTURES Clipニホンバシ」外観
エントランス
ライフサイエンス拠点を強化して新産業創造を促進
三井不動産とアカデミア有志が中心となり2016年に設立した一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)は、江戸時代から続く、創薬の街「日本橋」を拠点とし、医療・個別化医療・創薬・医療機器・ヘルスケアITをはじめ、予防・未病・健康長寿など広義のライフサイエンス領域での「オープンイノベーションの促進」と「エコシステムの構築」を目的に、「交流・連携」および「育成・支援」事業を行っています。
「日本橋ライフサイエンスビルディング」
「日本橋ライフサイエンスビルディング2」
「日本橋ライフサイエンスハブ」
東硝ビル(ライフサイエンスフロア)
日本橋ライフサイエンス拠点地図
国内外のライフサイエンス団体との連携
「LINK-J」は、ライフサイエンス領域における、オープンイノベーションによる新産業創出に向けて、国内外の様々な大学・団体等とMOU(提携に関する覚書)を締結し、ライフサイエンス領域の事業化・産業化を推進しています。
「31VENTURES MEET UP!」を毎月開催
毎月1回、新進気鋭のベンチャー企業が当社グループに向けて新たなビジネスを提案する「31VENTURES MEET UP!」が行われています。すでにビジネスマッチングが進んでいる提案もあり、今後の新規事業創出に期待が高まっています。
ビッグデータとAIの活用をめざした共同実験
三井不動産は、日建設計総合研究所および日本電信電話との協働により、日本橋エリアでAI(人工知能)を利用したエリア情報活用プラットフォーム「AI×AI(アイアイ)(仮称)」の共同実験を行っています。
「AI×AI」は、ビッグデータを活用した都市のスマート化によりコミュニティ、交通、エネルギーなどの課題に応じて、最適なソリューションを導くことが目的です。今後は、日本橋室町地区以外のエリアや、空港やターミナル駅、スタジアム等の大規模施設への展開をめざして共同研究を進めます。
宅配便の再配達ゼロをめざす取り組み
三井不動産レジデンシャルと(株)フルタイムシステムは、社会的課題のひとつとなっている宅配物の増加に対し、マンションの宅配ロッカーの利用効率を向上させることで“再配達ゼロ”をめざして、以下の対策を考案しました。
- 利用状況に適した宅配ロッカーの新構成によるBOX数の増加
- 宅配ロッカーの入出庫回転率の向上を図る
- 宅配ロッカーへの入庫数の減少を図る
- 「宅配ロッカーの利用情報閲覧サービス」の提供
この4つの対策は、2019年に竣工・入居開始の大規模分譲マンション「パークタワー晴海」をはじめとして、三井不動産レジデンシャルが分譲するマンションへの導入を順次進めて、宅配ロッカーの利用率向上を図ります。
利用効率向上策を導入する「パークタワー晴海」
宅配ロッカー(イメージ)